2007年02月22日

うなぎの仕入れについてです。

今日は、うなぎの仕入れについてお説明します。

皆さん、一般にウナギ屋さんなら、同じところから仕入れていると思ってませんか?
実は、どんぶり屋さん(食堂)と私たちのような小売店、加工場とでは、仕入れ方も違います。

私たち、小売店や加工場は、問屋さんから、仕入れるのに、何日分かのうなぎをまとめて仕入れます。それは、うなぎの質を安定させる為と、自分の店で保管するので、どの位、保管してあるかが
わかり、加工の予定を立てやすい為です。
ただ、どんぶり屋さんが仕入れるうなぎより、選別はやや粗めです。
小売店では、大きさが何種類か分かれているため、多少、選別が粗くても、
いいうなぎであれば、そちらを優先します。


注意することは、まとめて仕入れるので、うなぎの質が思ったより良くなかった場合です。
基本的に、問屋さんには、活きているものなので「返品」はききません。

うちでは、うなぎの質がよくなかった場合は、即日に、「交換」してもらいます。
全国一の生産量である、三河、一色町からもうなぎを仕入れますが、
その際は、「養殖業者指定」で仕入れるので、交換することは、ありません。
この養殖業者さんのうなぎはそのうち、量販店でもブランド化の商品として
出回ると思います。

一方、どんぶり屋さんは、毎日の仕入れが基本です。
毎日、発注分だけを仕入れます。
なので、当店のように活きたうなぎを保管しておく「たて場」はいりません。
その日の分を保管しておく、水槽等があればいいわけです。
注文の大きさも私たちより、細かく、選別されてきます。
お客様のところにうな重やうな丼が来た時、同じ値段で大きさのバラツキが
あっては困りますよね。

それで、どんぶり屋さんが仕入れる問屋さんは、1回の量が少ないかわりに
細かく選別してくれる問屋さんでないとダメなので、
ある程度、どんぶり屋さんをメインとしている問屋さんになります。

当店が仕入れる問屋さんは、1回にある程度の量を卸してくれる問屋さんで、
浜名湖の養殖業者さんとの取引がたくさんある業者さん、仮に、浜名湖以外の
国産のうなぎを仕入れるとしても、質がいいうなぎを仕入れることができる問屋さんに
なります。このうなぎの質によって商品が左右されますからね。

今度は、うなぎの焼き方についてご説明します。



この記事へのコメント
こんばんわ~
これはとてもわかりやすい説明ですね~
家の店は借家なのでたてばがありませんが
本店にはたてばがあり、うちの分もたてて
もらうときがあります。
でもたてばは井戸水でなければ
水道代がたまりませんね・・
Posted by 新角 女将 at 2007年02月24日 20:39
新角さんへ

そうですね、井戸水でないと、大変です。
浜松市は、地盤沈下等から井戸を掘る際の
基準があり、うなぎのたて場として使う井戸の大きさより
かなり小さい井戸しか掘れないので、これから井戸を
掘るのはかなり厳しいです。
うちは、浜北市の時に掘ったので、基準もなく、
思ったように掘れました。
うなぎは水も大事ですからね!
Posted by うな at 2007年02月25日 10:59
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うなぎの仕入れについてです。
    コメント(2)